ネガティブコメントが嫌というより、それが作り出す空気が怖い。

[ekken♂ : ネット上での非難コメントは、はてブに限らず「人前で貶めるようなもの」]
http://ekken.blog1.fc2.com/blog-entry-358.html#comment

僕は「はてブコメント」に限らず、ネット上の非難コメント(自分のブログでの記述も含む)は(アクセス制限をかけていない限り)全て人前で貶めるようなものなんじゃないかと思います。

いまさら感が強く漂っちゃってるけど、まぁまだ半月…エーもうそんなに経ったのか!まあいいや。前回のトラックバックと同様、反論ではなく異論なんだけど、ネガティブなコメントの嫌なところをもう少し指摘したいなぁって思ってるんだ。


ある事柄に関する言及として、例えば「2chでのコメント」と「痛いニュースのコメント欄」と「はてなブックマークでのコメント」とあるじゃない。メタ度の違いとかはまぁどうでもいいから放っておくとして、やっぱりそれぞれに異なった空気や、意見の傾向があるよねぇ。

もちろん2ch住民とはてな住民では性質が異なるという面はあるんだろうけど、それとは別に、その場において漂ってる空気というものもある。その話をしたいんだよね。


有名ブックマーカーの影響力についてはアクセス数が急増してびっくりしたひとが昔なんか言ってたこともあったけども、それとは別にコメントについてちょっとね、感じることがあったりしてね。

これはまぁよしあしなんだけども、こないだの僕の記事についたブックマークコメントで、otsune氏が「内容が無いね!」って突っ込んでくれて、それはまぁ別によかったんだけども、それに追随して「otsune氏のコメントがシビアでウケる」とか「スナック菓子のようにスカスカなエントリーだ」とか「本人の要約見て内容がないと思った」とか言われて2秒くらい切なくなっちゃった。このひとたちはotsune金魚の糞なんだろうか?さいしょのについては「メタブックマークでお願いしたいなぁ?」とか思うだけだけど、ほかのひとはホントに自分でそう感じてそう書いたの?いや中身があんまし無いエントリを書いた自負はあるんだけどもね、複数の人が同時にそう感じるほどのものを書いたとは思わないからさぁ。


ブックマーク界隈でよく見かけるような人たちっていうのは大抵自分の主観が根拠とか自信とかに裏付けられてて、そういう人は他が何て言ってようと自分が感じたままのコメントをするんだろうね。それは非常に生産的でいいことだと思う。んだけど、そうでない、自分の主観に自信が持てなくて周りからの影響を受けまくる、それこそネットイナゴ的な性質を持っている人というのは、他の人が残した言葉に左右される。んじゃないかなと思うのね。


はてブのコメントは、まずブックマークした人だけがコメントしてるという面がある。ある事柄を非難してる記事があったとして、いろんな人がそれを読むとするじゃない。

「なんだこの見当違いな非難は。価値ゼロだ、バカバカしい」と思った人はブックマークすらしない。

「なに当たり前のことを書いてるんだ?当たり前すぎて無意味だな」と考える人もスルーする。

「バカバカしいから晒してやろう」もしくは「反面教師として後学のためにクリップしとこう」と思う人はブックマークするだろう。

「良い指摘だ」とか「これこれこういう点が間違ってる」と思ってブックマークするやつも居る。

いろんなのがいるけど、懸念するのはコミュニティ性の部分なんだけど。ブックマークする前、もしかすると記事自体を読む前にブックマークコメントを読むと、そこに漂う空気に影響されて、記事に対する感じ方が変わるかもしれない。特に「有名ブックマーカー」のコメントには影響力があるんだよね、やっぱり。僕も影響されることがある。「ははぁ、なるほどそういう見方もあるんだ」と。頭が悪いから、頭がいい人の意見に左右される。これは、特にその左右のされ方がネガティブなもののばあい、書き手からすると嬉しくない。


こういうふうにして、馬鹿げた言葉を使うならば、「目に見えない不公正な評価」が下されるような気がして、そういうのは納得したくないなぁって思ったりする。まだまだ僕もweb2.0になれてないねぇ。ところでweb2.0ってもう死んだ単語ってことでいいのかな?